阿伎留神社の神輿渡御は五日市の宿で渡御を始めてから、今年で300年を迎えました。
阿伎留神社は資料によると、『創立起源は不詳であるが、「延喜式」の巻9「神名帳」には、武蔵国多摩郡八社の筆頭に「阿伎留神社」があり、これが当社であると伝えられている。市指定有形文化財の年中十二祭神事絵巻・懸仏台盤・武州南一揆文書がある。御朱印社領10石。』とあり、平安時代中期にはすでにこの地にあったようです。御祭神は大物主神・味耜高彦根神・建夷鳥神・天児屋根命
五日市町史には
阿伎留神社の祭礼は古来、神輿が28日夜半秋川の川原に降り、そこで終夜祈祷の後、29日還御になる例であったのを、正徳5年(1715年)から現在のかたち(下町御仮屋に還御する)に改めたものと伝えられている。正徳5年は、徳川家康の百回忌にあたり、諸国祭礼も華やかに行われたので、五日市宿においても御仮屋を新調し、28日夜神輿を宿内の御旅所に納め、29日宿内巡行の後、本社に還御する方式を始めたといわれている。
と、書かれています。
300年もの間、同じかたちで執り行われている阿伎留神社例大祭は必見の価値ありです。神社神輿は六角神輿で百貫を超えるといわれており、檜原街道沿いの五町内を練り歩く姿は勇壮です。また、全国でも珍しい中学生神輿が大人に負けない威勢の良さで祭りを盛り上げます。
300年祭記念事業として、9月21日には式典が執り行われ、合わせて記念展示が五日市会館にて開催されます。あきる野市指定有形文化財「年中十二祭神事絵巻(写真)」や祭りの資料等が展示される予定です。また、28日には「300年祭記念神輿行列」が18:00より執り行われます。行列は、お先太鼓・天狗・手古舞・榊・御幣・四神旗・花笠・獅子・総代・宮司・神社神輿、町内神輿と近隣神社の神輿が練り歩き、囃子16団体も加わり華を添えます。
300年間続く勇壮な六角神輿が練り歩く例大祭と、記念神輿行列をぜひご覧ください。
【詳細情報】
■阿伎留神社例大祭(五日市まつり)
阿伎留神社 あきる野市五日市1081 [map]
・阿伎留神社神輿渡御
あきる野市五日市 東町交差点付近から檜原街道沿い五日市警察手前までの間 御旅所御仮屋[map]
9月28日(月)檜原街道神輿渡御 18:00〜21:00
17:00 獅子舞(神社前 17:20 宮出し 18:00〜20:30 300年祭記念神輿行列巡幸 21:00 神輿御仮屋到着 還御
9月29日(火)檜原街道神輿渡御 18:30〜21:30
12:00 御仮屋出発氏子回り 16:00 御仮屋到着 還御 18:40 御仮屋出発 21:30 御仮屋到着 還御
9月30日(水)檜原街道神輿渡御 16:00〜20:00
16:15 御仮屋出発 17:00 獅子舞・太刀掛(神社拝殿前)20:00 宮入予定
*露店 檜原街道沿い出店 9月29日(火)・30日(水)
*当日は檜原街道で交通規制があります。
■阿伎留神社神輿渡御300年祭記念事業
・記念式典 9月21日(月) 場所:五日市会館 [map]
・記念展示 9月21日(月)13:00〜16:00 / 22日(火)9:30〜15:00 場所:五日市会館
展示「年中十二祭神事絵巻」(写真)あきる野市有形文化財 ・文書写真 徳川家朱印状12通他 ・「懸仏台盤」(写真)あきる野市有形文化財 ・渡辺華山 絵 ・神社神輿3基 / 町内神輿5基 ・四神像(青龍・白虎・朱雀・玄武)・町内祭り資料 祭り風景写真 / 祭り絵画(五日市小5年生の作品) / 町内花笠
アトラクション ・五日市中学校伝統芸能部 21日13:30〜14:00 ・下町・上町・栄町囃子連 22日10:00〜10:30 / 12:30〜13:00 / 13:30〜14:00
・ 300年祭記念神輿行列 9月28日 18:00〜20:30
お先太鼓・天狗・手古舞・榊・御幣・四神旗・花笠・獅子・総代・宮司・神社神輿2基・町内神輿5基・近隣神社神輿3基 *囃子16団体参加
*一部時間が修正になりました。ご確認ください。